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福岡銘菓 さかえ屋 架空在庫の粉飾

 

さかえ屋 

福岡 非上場 決算粉飾 3億円の架空在庫 11年5月期連結 「銀行融資をうける目的」

 福岡の銘菓「なんばん往来」などで知られる菓子製造販売のさかえ屋(福岡県飯塚市)が、2011年5月期連結決算を粉飾していたことが4日、関係者への取材で分かった。本来なら最終損益が約3億円の赤字だったが、架空在庫を計上し、約1千万円の黒字としていた。同社は今年4月末、創業一族の全役員4人が経営不振の責任を取り退任。メーンバンクの西日本シティ銀行(福岡市)の主導で経営再建に取り組んでいる。

 同社は非上場で、決算は公表していないが、西日本新聞が入手したさかえ屋グループ(8社)の「連結決算報告書」によると、11年5月期の売上高は約86億4400万円、純利益は約1千万円。在庫を示す「棚卸資産」の金額は約12億4800万円で、前期に比べ約4億円増えている。当時社長だった中野利美氏は「棚卸資産を実際よりも約3億円多く計上し、決算を黒字化した。書類は融資元の銀行に提示した」と事実関係を認めた。

 中野氏は「厳しい経営状況が続いており、黒字化して銀行から運転資金の融資を得たかった」と説明している。複数の公認会計士や弁護士は「会社法の特別背任罪や刑法の私文書偽造罪などに抵触するおそれがある」と指摘している。

 信用調査会社などによると、さかえ屋は1949年創業。系列店も含め福岡、佐賀、熊本各県などに約120店舗を展開している。現在のグループ全体の借入金総額は45億円前後とみられる。2010年2月、年間約15億円の取引があった大手洋菓子製造販売会社の相手先ブランドによる生産(OEM)提携を解消されたことなどで、経営不振に陥っていた。12年5月期の決算は未公表。

 取材に対し、同社も11年5月期の粉飾決算を認め、「信頼を回復すべく努めてまいります。今年刷新した経営陣を中心に、子会社整理など経営効率化を図っていきます」とコメントした。

西日本新聞

 

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