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公正に認められた粉飾決算(配賦による影響)


配賦(はいふ)とは、原価計算する上で、ある基準で費用を配分処理することである。

その配賦計算の影響として、費用の配分を振分、利益へ影響を与えることができる。

 
 

在庫を膨らませた粉飾決算


公正に認めれた会計処理に従っても粉飾決算(少し極端にこの言葉を使って)
が成立できる。

製品在庫を増やすのである。

製品の原価計算には、直接費と間接費から構成される。 間接費は、直接集計できない費用であるため、基準に従って、発生費用を配分することになる。

わかりにくいかもしれないが具体的に数字でみてみると

★ Aパターン(健全)
営業の需要予測をもとに月末の在庫、生産高を決めた。

生産は40億円を行い そのうち売上製品30億円(75%)、 在庫製品10億円(25%)

結果、利益が7.5億円(上の表)



★ 
Bパターン(粉飾)
売れないとわかっていながら、Aパターンからさらに生産増にし、在庫を増加させる。

生産は+10億円で50億円

在庫製品に増産分がそっくり10億円がプラスされ20億円

売上製品30億円(60%) 在庫製品20億円(40%)となり、

結果、利益が9億円で1.5億円増加する。

在庫増加による間接費の配賦計算の影響で利益が増えたのである。


Aパターンと Bパターンの差額は、1.5億円  Bパターンの方が利益が増加する。

財務会計では、この配賦を容認せざるを得ない。

本当に儲けるためには、このような数字のトリックにごまかされない。

上記は単純化した場合だが、現実はもっと複雑で、現在の歴史的原価計算に基づく配賦では、正しい会社の実態や意思決定が表現できていない。

売れないことがわかっていて増産しているのか、売るつもりで増産しているのかは第三者はなかなか判断できないのである。
また意思が入っていない場合や気づかない場合もあり、顕在化していないこともある。それを粉飾と断言するのは難しい
。  

 


 

 

 

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公正に認められた粉飾決算 

 

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