粉飾決算 循環取引とは


複数の会社が共謀して、商品の売買を繰り返し、それぞれが架空の売上高を計上する取引手法のこと。 


 A社主導のもとB・C社が共謀した循環取引の例
1.A社が在庫の製品をB社に「売った」という書類を作成する。 書類上はB社に移り、代金がA社に支払われる。
2.そしてB社はC社に売ったという書類を作り、B社はC社から代金を受け取る。
3.そしてC社はA社に売ったという書類を作り、A社から代金を受け取る。
書類上、商品の流れは「A社→B社→C社→A社」となるが、 商品が循環しているように見えるが、実際には書類上の動きだけで商品はまったく動いていないことになる。 一般的には書類上移動する際に、数%のマージンを加える。 


法的には 通常の商取引でも利益を上乗せするのは当たり前だから、特段おかしなことではない。
実態の無い売り上げを計上したことになるのだから、「経営状態の偽証」に他ならない。 そのため有価証券報告書などの虚偽記載の問題が発生する。 


●なぜやるのか?
見た目に売上高をかさ上げするだけで、実態の利益がないのに、間に入った他会社のマージン分だけ上乗せされた商品を買わねばならない、最後に買戻しをする会社はそれだけ損をすることになる。 最後には必ず破たんする。
決算時期が違ったりすれば、永遠に続けられる錯覚でもあるのか・・・。
それに代わるメリットとしては ・売上高をかさ上げできるので、対外的に体面を良く見せられる。
金融支援を受けたり、新規株式の発行をする際に有利。 ・在庫を抱えているのをかくすことができる。 


最近は、国際会計基準に対応した企業会計として、連結決算重視であるため、会計ビックバン以前の子会社を使った循環取引は結果として意味がない。

 

 

粉飾決算のパターン 

資産水増し 
売上先行計上 
連結逃れ 
粉飾の小規模化 
固定資産の水増し 
工事進行基準 
繰延税金資産 
不正経理5パターン 
循環取引 
公正に認められた粉飾決算 

 

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井端 和男
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